BANDA! FACTORY
the 2nd Generartion
= B-side project =
BANDA GRADE Models "MS-09 DOM "
「ドム」開発計画は当初完全な極秘計画として進められ、関係者すら気がつかないほどの見事な情報統制であった(本当に・・・)。しかし状況の変化から早期の完成が求められ、ビックリするような製作スケジュールを立てられ作業が進められた。使用される技術や材料は「ゲルググ」の製作時にある程度確立していたとはいえ、忙しいことには変わりなく脚部にいたっては各パーツを複数の人間が打ち合わせもほとんどしないまま製作(これをやらないとパーツ同士のあいが悪い)したにもかかわらず、うまいこといってしまった。 タイトなスケジュールの為に満足な試験もできないまま作戦に投入、またしても実戦こそが最良のテストであることを証明して見せた。
また本機は、とくに多数の専用の武器が用意された。BANDA最大級の大きさを誇るジャイアントバズや、同じく最大級の重量を誇るラケーテンロケット砲(ペットボトルロケットを実装したために・・・)等が製作された。
MS-014で培われた技術を投入し、多種の兵器を運用可能にした重モビルスーツ”MS-09 ドム”をご覧ください。
BANDA 2001 MADE IN JAPAN
ジオン公国軍汎用モビルスーツ
MS−09「ドム」
1/10スケール
バンダグレードモデル
MS-09の頭部モジュールは、ザクやゲルググと異なる形状を持っているが、それは採用した原材料と、モノアイの固定方法を変更したからであり、基本的には同じ思想で設計されている。
MS−09の頭部も、06系と同様に直接目視で構成されている。ただし、09系の大きな変更点はモノアイを固定するのに磁力線を用いていることである。
このため、従来では考えられなかった、視点の移動が可能になり、そのフレキシブルな動きで、実戦投入時には遺憾なくその効力を発揮した。
09は、重力下における高機動性を追及した結果、”重モビルスーツ”に分類されるほど大型の機体となった。腕部はそれに準じたトルクと構造を持つが、それは強力な武器を携帯するという環境も影響している。
09の腕部ユニットは、既存の機体と比べて極端には大型化していない。というのもBANDA社製の機関部は、06系の製作段階で確立しており、大幅なサイズ変更は機関部の負担を増大させるという懸念があるからである。
■腕部拡大図
しかしながら、09の専用武器ともいえる”ジャイアント・バズ”を装備することがほぼ確定していたため、機関部はそれを保持し、かつ充分に取り回し可能なトルクを持つユニットを求められた。
これにより、機関部の負担は増大し、疲労しやすくなった。このため結果的には、長期戦はあまり適さない機体となってしまった。
MS−09の脚部は、既存のMSと比較してもあまり極端な変更は見られないが、MSが重力下を高速で移動するための試行錯誤を繰り返した末に実現された機構のため、非常に洗練されたものとなっている。
09の脚部には、先に設計されたMS−14Sの設計概念をそのまま流用している。
このことにより、大幅な工期の短縮と、より洗練された構造にすることができた。
また、今回はBANDA社内で各足部の製作を完全分業により行い、従来の工程よりも20%以上も短縮された。これは、今までBANDA社が積み重ねてきた経験が、見事に発揮された結果といえる。
■脚部拡大図
余談ではあるが、この機体は試作の段階で一度実戦投入されている。そしてこの戦果をもとにもう一度練り直して作られたのが、この機体である。しかしながら、プロポーションを重視して再検討した結果、機体そのものの完成度は高まったが、その結果、移動能力は犠牲になってしまった。
MS−09のボディユニットは、既存の機体と根本的に異なった構造を持っている。ことに特徴的なのは、装甲板の積層方式である。これにより、より複雑な面構成を可能にした。
ジオン系モビルスーツ共通の設計方針は、「動作の
充実」であり、可能な限り単体で稼動し、様々な武器を使いこなせるよう細心の注意が払われている。
この機体も、やはり同様のコンセプトで製作されており、機体の完成度という点では、他MSよりも劣っているが、ジャイアント・バズ等の様々な武器を縦横無尽に使いこなせる様は、それを補って余りあるのではないだろうか。
Copyright(c) BANDA! FACTORY 1992-2004 HP管理:米兵人