後段演習
もちろん天候不良の為 空挺降下は中止。

OH−1は高度をとると雲に隠れるのか やたらと低い高度を飛行していました。
偵察隊のバイクを搭載したUH−1ヘリ。
AH−1S20mmバルカンの射撃 アナウンスではTOWの射撃をいっていたので今年は天候により中止か?(HEN撮影)
UH−60Jよりラペリング降下。(HEN撮影)
ヘリボン行動普通科部隊投入後離脱に入ったヘリ部隊。
CH−47J輸送ヘリ 悪天候により軽装甲機動車の吊り下げ進入は中止に(HEN撮影)
CH−47Jより発進した高機動車。
87式偵察警戒車 もうこの頃にはかなりの雨で奥の車両のピントを合わせるのも難しくなっていました。(HEN撮影)
偵察隊バイクのジャンプ。(HEN撮影)

下は名物92式地雷原処理車 左右から2台が登場 試験射後に走行していた写真を見ると2台に細かい違いがありました 量産数が少ないせいかハンドメイド的な部分もあるのだろうか?
90式戦車の射撃。(HEN撮影)
74式戦車の射撃(HEN撮影)
90式戦車の射撃。(HEN撮影)
90式戦車の射撃。(HEN撮影)
ちょっと珍しい 緊急地雷原展開 UH−1Jヘリ かなりピントが甘いですが・・・。
戦果拡張フィナーレ 装甲車両からの煙幕展開(HEN撮影)
戦果拡張フィナーレ 装甲車両からの煙幕展開(HEN撮影)
戦果拡張フィナーレ 装甲車両からの煙幕展開
フライパスのみAH−64D。
悪天候で航空機かなり数が少なく最後のフライパスしたヘリは4機でした。(HEN撮影)
帰り道は更に大雨でしたが 後段が短かったのと来場者が少なかったせいか かなり早めにスムーズに帰ってこれました。
 今年も富士総合火力演習に行ってきました 天気予報をいくらみても 弱くなる予報はあっても雨は間違いなさそうです 雨のため撮影機材をレインカバーを付けた一眼デジカメにするか ビデオカメラにするか最後まで決められずとりあえず車に両方用意など迷ったりもしましたが とにかく色々想定して十分な雨装備を準備したつもりだったんですが 今年の天候はその予想を超えた雨量で雨具も気温を読みかねてポンチョにするか レインウェアにするか決めかねてそちらも両方用意していたのですが流石に8月そんなに寒くなることはないだろうとポンチョを選択したのですが 結果的にはレインウェアの上にポンチョを着ても良かったのではないかというくらいの大雨と寒さの総火演になりました 何事も体験してみないと確実な想定はできないものだなと改めて実感する。

今年は米兵人 HEN ゆりゅんの三人で参加つぎつぎは直前に負傷の為不参加となりました。例年よりさらに早く前日の23時に秘密基地に集合出発となり東名を進んで0時20分には御殿場に到着 更に高塚駐車場には1時前には開門待機の列に並びます先頭から数えてみたら11台目です なかなかの早さです 開門は4時くらいが想定なのでとりあえず3時くらいまで仮眠します(この仮眠はあとで効果を発揮かなり楽になりました) ゆりゅんは移動中から寝続けていました。 4時すぎに予想通り駐車場開門 当選はがきを整理の自衛官さんに見せて駐車((早朝で更に雨の中お疲れ様です)徒歩で行くには出口に一番近いなかなか良さげな所に誘導されます。ここで問題発生 これまで寝続けたゆりゅんの寝起きが最悪で動きません更にコンタクト入れるのに鏡だ明かりだと準備が進まなく(こっちは1時間も前から精神的にも準備完了していたのでな・・・)もたもたしながらも4時半位に徒歩にて真っ暗の高塚駐車場を徒歩にて出発 この頃は雨も比較的弱く山道を1時間も歩くと大汗をかくと予想されたのでレインウエアの上だけや傘も使用していました5時20分に演習場の見学席への仮設橋が見えてきました5時半にはひな壇最上段付近に席を確保(その後席を詰めあって3人とも最上段に席を確保)さすがにこんな天気では人数が少ないです。
 さて会場整理の自衛官から説明が「雨の中早朝からご苦労様です・・・」から始まった内容 暗くて見えなかったかもしれませんが入り口にテープが張ってあったと思います本来ですと出てもらうところですが これだけの人数を一度出てもらうことは出来ないのでこのままで結構ですが詰めて座ってくださいとのこと 過去どんどん無法地帯となっていった総火演最近はどんどん規制されていっています(当たり前の事なのですが) 駐車場は開門まで入れなくなり 駐車券付のはがき掲示しないと早朝でも入れてもらえなくなりましたし そろそろ早朝の点検射前の入場が完全に出来悪なる日がくるかもしれませんな・・・ 何事にもルールはあるべきですから。

 さて到着した5時過ぎには点検射の自走榴弾砲やその後は89式戦闘装甲車や74式戦車90式戦車が演習場を走り回ていますが射撃を行っていません ここで一抹の不安が天候が悪すぎて実弾射撃が行えないのではないか? 総火演で実弾射撃がなかったらどうしようと思いながらも雨が弱いうちにカメラの準備をします。6時半過ぎに点検射のアナウンスが聞こえた 撃つのかなと思い構えていると74式戦車の105mm戦車砲の射撃!相変わらず構えていてもこれだけは毎度ビビります その後も90式戦車 特科車両 迫撃砲 装甲車 普通科火力と試験射が続きます いっぱい射撃してくれるのですが今回は大雨で受信機を置いてきた事と 普段なら演習場は戦車砲 スタンド席はCanon砲と相場が決まっているのですが・・・周りに望遠レンズ装備の同業がまったくいないのです 普段なら彼らのシャッターに合わせてシャッター切っていたりするのですが・・・射撃のタイミングはある意味勘です やたらとファインダー内で射撃時の発砲炎を見ていました(すなわちその前後の写真を撮っていて一番欲しいところが撮影できていないということです)。
 試験射終了後は演習場整備で例年 散水車が走り回ってますが今年は必要なしなんせ演習所は海になっていますから 今年は整備しているのですが土砂運んできたダンプが新たに轍を作っているそんな状態です(施設隊が一箇所やたらと整備しているところがありそこだけは平らになっていました)。 この時間になっても流石にシート席隙間というよりまだ入場させていないブロックもあるくらいです 装備も人それぞれですがTシャツに傘だけの人から長靴 カッパまでと様々ですがどの道全員ビショビショです。

 そして総火演前段 音楽演奏は省略されましたが時間通り開始 三段山等の標的は見えていますが 大雨の為 航空支援のF−2はキャンセル(航路の天候不良というより目的地の天候不良だよな・・・) 前段の例年との違いは誘導弾で遂に64式対戦車誘導弾がいなくなったこと 対人狙撃銃がはじめて登場したこと 珍しく89式装甲戦闘車の79式対舟艇対戦車誘導弾(重MAT)を発射したことでしょうか。
 前段後段の間に今年は総火演50周年とのことで大砲コンサートということで音楽隊と儀礼隊の105mm榴弾砲M2A1が登場 こちらも雨のため内容が短縮されたのではないかと思われます大砲コンサートといえばチャイコフスキーの大序曲1812年あたりが有名ですがそちらが無かったので。
 この頃雨が弱くなってきました 陸自側もチャンスと考えたようで「あと8分で後段演習を開始します」と放送 トイレに行っていたゆりゅんは用を足さずに慌てて戻ってきました。予定より早く後段開始 視界不良というか雲底が低く高度を取ると見えなくなるせいかヘリボン行動最初のOH−1偵察ヘリはやたらと低い高度で登場 その後のヘリも悪天候の為CH−47Jが軽装甲機動車の吊り下げ進入は中止したり おそらくヘリ部隊の支援射撃や偵察部隊の離脱などが省略されていたのではないかと思われます ただ巨大な水溜りになった演習場にCH−47Jが着陸してくると物凄い水しぶきを巻き上げていて面白いものが見学できたなと思いました。 その後の偵察部隊の車両群が登場するころになると雨の降り方もどんどん強くなっていました 正直遠方の車両等にピントが合わせられなくなっていましたが泥を巻き上げ水しぶきを上げながら疾走する装甲車両はかっこ良かったです(と考えないとやってられない天候でしたから・・・) ちょっと珍しかったのはAH−1S と地雷散布装置を装備したUH−1による敵部隊前面に緊急地雷原展開を行ったことでしょうか。 
 内容が省略されたせいか11時38分くらいに始まった後段演習はまさに流れるような速度で進み12時8分には装甲車両群の煙幕射撃となり AH−64Dを先頭に合計4機のヘリがフライパスして「状況おわりっ!!」となりました。

 演習そのものがテンポ良く進んだのと 観客の絶対数が少ないせいもあり荷造り終了後(大雨の中だったのでこれがまた難儀な作業でしたが)比較的スムーズに演習場を離脱し徒歩にて高塚駐車場を目指します 道路が濡れているどころか水が流れている状態でなおかつ靴の中も水が入っていて中で靴下ごと滑るので下り坂は少々怖いし 車道は広くないのでバスなどにも注意しながら慎重に進みます。無事に駐車場に着いたところでとにかく上から下までビショビショなのでこちらをなんとかします HENは着替えの服からパンツ サンダルまで用意していたのでそちらに着替えます 米兵人はTシャツ靴下等はありますがズボンがないので 持って行かなかったレインウエアの上下をパンツの上に直に着替えました 着替えの無いゆりゅんは上半身裸のまま乗車途中のコンビニでTシャツ購入となりました。例によって混雑している御殿場ICを目指さずに 裾野ICを目指します今までは演習場東側の未舗装の道を突っ走っていましたが 今回は演習場西側の道を進みますほぼ道なりに進んで裾野ICに出られるのでこちらの道も良いのではないかと 東名も一部事故渋滞していましたが比較的スムーズに厚木ICを降りることができ(横浜町田側が渋滞の本命だったのかな?) 金田の交差点も渋滞することなく車移動は今回はスムーズでした。

 今回の経験から雨装備は寒さ対策も兼ねればレインウェアは有効 ただし透湿素材でなければ長期戦では汗で結果的に濡れますし よほどの浸透圧のでなければ何せ座っているのでどこかからしみ込んでくるので着替えは用意しておきましょう ポンチョも手を引っ込めればちょっとしたテント見たいなもので寒さ対策にもなることを実感 足元に荷物を置いて守ることが出来ますし 大雨の中でもポンチョの中なら濡らさずに作業できますし(ただし見た目は良くありません) 帽子はキャップでもブーニーハットでもその上に雨具のフードをかぶると視界確保しつつ顔面の濡れを防ぐので有効です。銀マットやアウトドア用の座布団は座り心地も良くなりますしお尻から水吸うのを少し抑えてくれるからこちらも有効です。 一番有効なのはゴミ袋かもしれません雨の中でも荷物くるんで置いとけますし 濡れた服などを持ち帰るときに入れたいと応用は色々きくかと思います。 大雨の中での撮影はレインカバー付カメラを構えることになりますがリストバンドも良いと思います構えた腕をつたう雨をカメラに向かうのを減らせます。携帯電話やコンデジも防水のモノを持っていると有効というかそれ以外は使うことができませんでした。状況と場所を選べば傘は有効で快適です 折りたたみ傘が予備で役立つでしょう。
 大雨の中ですとデジカメのバッテリーやメディアの交換も極めて勇気のいる作業になります 傘を差すかポンチョの中での作業になるので交換しなくてもすむ大容量があると一番良いです。 また大雨の中では荷物を出したく無くなりますので食べ物など小分けしておくのも良いでしょう。 一番は車なりコインロッカーに乾いた着替えを用意しておくこと事が重要でしょうね 総火演は行かないで後悔するより行って後悔しろの合言葉の通り 大雨でも総火演はきちんと準備さえすれば十分楽しめます 

 今回の総火演 新幹線が止まるような大雨が降っていたのにもかかわらず(演習中は知りませんでしたが)演習そのものは無事に行われたのはラッキーと考えても良いのでしょう なにより風邪ひかないで良かったです ちなみに「はがきによる応募総数は85346通で、最高倍率は一般駐車券付きで84倍、全平均では26・3倍に上った。また、インターネットによる応募総数は26578通で、昨年度より15460通の大幅増となった」だそうです。 

                                                                   2008.08.24 米兵人